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営業における新規開拓の方法とは?成功させるためのポイントや成功事例を交えてご紹介いたします!

最終更新日:2024.07.29作成日:2024.07.29

新規開拓営業とは

新規開拓営業とは、まだ関係がない企業や個人をターゲットに、新しい顧客を獲得するための営業活動を指します。特に新しい市場に進出する企業や、成長を目指す企業にとって不可欠な手法です。この営業手法は、既存顧客に対する深耕営業とは異なり、未知の領域を探索し、新規顧客との関係をゼロから構築するという特徴があります。

新規開拓営業には、問い合わせが来るのを待つ形の「プル型営業」と、自社から積極的にアプローチする「プッシュ型営業」の2種類があります。これらの手法と、効果的な新規開拓営業のポイントを以下で詳しく説明します。

新規開拓営業を成功させるための事前準備

1. 市場調査とターゲット設定

新規開拓営業を成功させるためには、まず市場の現状を把握し、ターゲットを明確に設定することが重要です。市場の規模、競合の状況、ターゲットとなる顧客のニーズを理解することが不可欠です。

市場調査

業界動向、競合他社、顧客のニーズを徹底的に調査しましょう。

ターゲット設定

どの業種、どの規模の企業、どの地域をターゲットにするかを明確にする必要があります。

2. 商品・サービスの強みの明確化

自社の商品やサービスが市場でどのような強みを持っているのかを把握し、それを新規顧客に対して明確に伝える準備が必要です。

USP(Unique Selling Proposition)の策定

他社にはない自社製品の独自価値を明確にしましょう。

顧客価値提案の作成

顧客にとってどのような価値を提供できるかを具体的に提示しましょう。

3. 営業資料の準備

新規開拓営業では、魅力的な営業資料が顧客の興味を引く鍵となります。以下の資料を準備すると良いでしょう。

パンフレット

会社や製品・サービスの概要を記載しましょう。

プレゼンテーション資料

ビジュアルに訴える資料作成を心がけましょう。

成功事例

既存顧客の成功事例を元に作成しましょう。

4. 営業プロセスの設計

新規開拓営業のフローを設計し、どのようなステップで顧客をフォローアップするかを明確にします。

アプローチ方法

メール、電話、訪問など、最適なアプローチ方法を選定。

フォロープロセス

初回コンタクト後のフォロープロセスを設計。

新規開拓営業の具体的手法について

プッシュ型営業

プッシュ型営業は、自社から積極的にターゲットにアプローチする手法です。具体的には以下の方法があります。

1. テレアポ(電話営業)

電話を通じて直接顧客にアプローチする方法です。迅速に大勢の顧客にコンタクトできる反面、冷たくあしらわれることもあります。

メリット

即時の反応が得られる、広範囲にアプローチできる。

デメリット

拒絶される可能性が高い、リストアップが必要となります。

2. 訪問営業

直接訪問して顧客と対面で話をする方法です。深い関係を築くことができますが、時間とコストがかかる点がデメリットです。

メリット

信頼関係を築きやすい、顧客の反応をその場で確認できます。

デメリット

時間とコストがかかる、効率が低いことが挙げられます。

3. ダイレクトメール

ターゲット顧客に対してダイレクトメールを送付し、興味を引く手法です。物理的な手紙やパンフレットの他、電子メールもこれに含まれます。

メリット

特定のセグメントに対して精査された情報を提供できます。

デメリット

開封されないリスクがある、コストがかかる場合があります。

プル型営業

プル型営業は、ターゲット顧客が自発的にアプローチしてくるように仕向ける手法です。

1. ウェブマーケティング

SEOやコンテンツマーケティング、SNSマーケティングなどを通じて、ターゲット顧客をウェブサイトに誘導します。

メリット

効率的に多くの人にリーチできる、潜在顧客が興味を持った段階でアプローチ可能です。

デメリット

成果が出るまでに時間がかかる場合があります。

2. イベント・セミナー

イベントやセミナーを開催し、ターゲット顧客を集めて自社の製品やサービスを紹介することができます。

メリット

多くのターゲットに対して一斉にアプローチできます。

デメリット

開催コストがかかる、準備が大変です。

3. リファーラル

既存顧客やパートナーからの推薦により、新しい顧客を獲得することができます。

メリット

信頼度が高く、成約率が高い点が挙げられます。

デメリット

既存のネットワークが重要、依存度が高くなる可能性があります。

新規開拓営業を成功させるためのポイント

1. ターゲットリストの正確性

顧客リストの精査が非常に重要です。適切なターゲットを選定するための要素を明確にし、精度の高いリストを作成しましょう。

2. 一貫したメッセージング

全ての営業活動において一貫したメッセージを伝えることが重要です。これにより、ブランドイメージを統一し、信頼性を高めることができます。

3. フォローアップの徹底

初回コンタクト後のフォローアップを徹底し、顧客との関係を深めることが重要です。メールや電話での定期的なフォローアップが効果的です。

4. ログと分析

どの手法が最も効果的かを分析するために、コンタクトログを詳細に記録し、定期的にレビューしましょう。

5. 顧客の声を活用

顧客からのフィードバックを収集し、それを基に営業手法を改善します。これにより、より効果的なアプローチを見つけることができます。

新規開拓営業を行う際の注意点

1. 法的リスクの把握

テレアポやダイレクトメールには、各国のプライバシー法やデータ保護法が関わってきます。法令を順守することが必須となります。

2. タイミングの重要性

新規開拓営業の成功はタイミングにも依存します。特に電話営業や訪問営業では、相手の業務時間や繁忙期を避けることが重要です。

3. 一方的なアプローチの回避

プッシュ型営業では、一方的なアプローチが逆効果になることもあります。相手のニーズやタイミングに合わせた柔軟な対応が求められます。

4. 継続的なモチベーション

新規開拓営業は拒絶を受けることが多く、営業担当者のモチベーション維持が課題となります。心理的なサポートやインセンティブ制度が有効です。

新規開拓営業のメリット

1. 売上拡大の機会

新しい顧客を獲得することで売上を拡大できるため、企業の成長に直結します。

2. 市場の拡大

新規開拓営業により新しい市場に進出することで、ビジネスの拡大が期待できます。

3. ブランド認知度の向上

多くの新しい顧客にアプローチすることで、ブランド認知度やイメージの向上につながります。

4. フィードバックの多様性

新しい顧客から多様なフィードバックを得ることで、商品やサービスの改善点が明確になり、競争力が強化されます。

新規開拓営業のデメリット

1. 高いコスト

新規顧客獲得には多くのコストがかかります。例えば、広告費や営業活動の経費などが挙げられます。

2. 成果の不確実性

新規開拓営業の成果は不確実であり、短期間で成果が出るとは限りません。効果が出るまでに時間がかかることも。

3. 担当者の負担

拒絶が多いため、新規開拓営業に従事する担当者の負担が大きくなりがちです。精神的なサポートが必要です。

4. 維持の難しさ

新しく獲得した顧客との関係を継続的に維持することは難しく、フォローアップが重要です。

成功事例

事例1: IT企業のリード生成

あるIT企業は、新規開拓営業を強化するためにウェブマーケティングを活用しました。具体的には、SEO対策とコンテンツマーケティングを行い、潜在顧客をウェブサイトに誘導しました。

施策:ホワイトペーパーのダウンロードキャンペーンを実施

結果:1000件以上のリードを獲得

事例2: 製造業の展示会戦略

ある製造業の企業は、展示会を活用して新規顧客を獲得しました。展示会でのブース設置とデモンストレーションを行い、多くの新規顧客とコンタクトを取りました。

施策:新製品のデモンストレーション、ノベルティ配布

結果:展示会期間中に100件以上の商談を獲得

事例3: SaaS企業のリファーラルプログラム

あるSaaS企業は、既存顧客からのリファーラルを活用して新規開拓営業を行いました。リファーラルプログラムを導入し、既存顧客が新しい顧客を紹介すると報酬がもらえる仕組みを整えました。

施策:リファーラルに成功した顧客に対して、次回利用時のディスカウントを提供

結果:6ヶ月で50件以上の新規契約を獲得

まとめ

最後に、クロス・オペレーショングループは、マーケ・営業・カスタマーサクセス・カスタマーサポートのオペレーション構築・効率化を実現し、そのアウトプットを提供しています。

資金調達後、自社のオペレーションを構築したい方や、マニュアル化、型化にお困りの方は、ぜひご相談ください。

この記事を書いた人

Operation事業部

辻川 知週

新卒から5年間、一貫してセールス職を経験。その後、自身で飲食店を創業し、従業員が行う業務のマニュアル化や仕組化をしたことで売上拡大に成功。オペレーショナル・エクセレンスの実現により、身をもってオペレーションの重要性を体感。この成功体験を広めるべく、オペレーション改革の第一線であるクロス・オペレーショングループに入社。週5日ジムに通うほどのトレーニー。

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