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新規営業を高い確率で成功させるコツを徹底解説!

最終更新日:2024.10.16作成日:2024.07.12

はじめに

ビジネスの成長には新規顧客の獲得が不可欠ですが、その手法は時代とともに進化しています。

2024年に入り、人工知能(AI)は急速な進化を遂げており、特に生成AI、機械学習、ディープラーニングが注目されて、DXやAIの進展と共に、新規顧客開拓のトレンドも大きく変わりました。

本記事では、現代のビジネスシーンで注目される新規顧客開拓の最新トレンドと、その実践方法を詳しく紹介します。

デジタル時代に最適な戦略を理解し、競争の激しい市場で成功を収めるためのヒントをお届けします。

新規営業とは?「新規営業」が重要な理由

新規営業とは、企業が新たな顧客や取引先を獲得するための活動を指します。

これは売上の増加や市場シェアの拡大を目指すもので、企業の成長戦略において重要な役割を果たします。

また、新規営業の目的は企業の成長を支えるために多岐にわたりますが、代表的な3つの目的を挙げて説明します。

1. 売上増加

新規営業の最も直接的な目的は売上の増加で、新たな顧客や取引先を獲得することで、企業の売上が拡大し、収益が向上します。
特に成長フェーズにある企業にとっては、新規営業の成功が経営の安定とさらなる投資の源泉になります。
売上が増えることで、製品開発や市場拡大、人材採用など、他の戦略的施策に必要なリソースが確保できます。

2. 市場シェアの拡大

新規営業は市場シェアの拡大を図る上で欠かせません。
競争が激化する中で自社の存在感を高め、他社との差別化を図るためには、新しい顧客層や市場に進出する必要があります。
市場シェアが拡大することで、ブランド力が強化され、顧客からの信頼も向上し、市場でのプレゼンスが強まると、価格競争に巻き込まれずに済むことも多くなります。

3. リスク分散

既存の顧客や取引先に依存することは、企業にとってリスクを伴い、特定の大口顧客に依存している場合、その顧客が離れたり、取引が減少した際の影響が大きくなります。
新規営業により新たな顧客基盤を築くことで、収益源を多様化し、ビジネスリスクを分散することができます。これにより、予期せぬ市場変動や顧客の離脱に対しても強靭な体制が整えられ、企業の持続可能性が高まります。

新規営業はこれらの目的を達成することで、企業の健全な成長と持続的な競争力を確保するのに寄与します。

新規営業を成功させるためのコツ(経営視点)

新規営業を成功させるためには、営業担当者個人の努力だけでなく、企業全体としての戦略的なサポートが不可欠です。

以下に、企業側で必要な主な努力を挙げます。

1. 明確な営業戦略の策定

企業全体のビジョンや目標を反映した明確な営業戦略を策定します。

ターゲット市場、競合分析、ポジショニングなどを詳細に計画し、具体的な行動計画を立てることで、営業活動が一貫性を持ち、結果として効果的になります。

2. リソースの適切な配分

新規営業には時間とコストがかかるため、適切なリソースの配分が重要です。

予算だけでなく、インフラ(CRMシステム、データベースなど)、市場調査ツール、マーケティング支援などのリソースを用意します。

3. トレーニングとスキルアップ

営業担当者に対する継続的なトレーニングを提供し、最新の営業手法や業界知識を学ぶ機会を設けます。

ロールプレイングやケーススタディ、外部講師によるセミナーなどを通じて、実践的なスキルを磨くことができます。

4. 効果的なマーケティング連携

新規営業を支えるためにマーケティング部門と連携し、リードジェネレーション(見込み客の獲得)を強化します。コンテンツマーケティングやデジタル広告、展示会参加など、さまざまなマーケティング活動を通じて、質の高いリードを営業チームに提供します。

5. データとテクノロジーの活用

CRMシステムやデータ分析ツールを導入して、営業プロセスの可視化と最適化を図ります。これにより、どのアプローチや施策が効果的かを把握し、迅速に戦略を調整することができます。

6. インセンティブと評価制度

営業担当者のモチベーションを高めるために、成果に応じたインセンティブ制度や評価制度を導入します。明確な目標設定と公正な評価基準を設け、成果を適切に評価して報酬やキャリアパスに反映させることで、営業担当者の意欲を引き出します。

7. 顧客中心の企業文化の醸成

顧客のニーズを最優先に考える企業文化を醸成します。全社的に顧客視点に立ったサービス提供を推進し、顧客満足度を高めることが、新規顧客の獲得やリピーターの増加に繋がります。

8. イノベーションの推進

市場環境や顧客ニーズは常に変化します。これに対応するため、持続的なイノベーションを推進し、新しい製品やサービス、営業手法を開発・導入します。これにより競争優位性を保ちやすくなります。

これらの企業側の努力が、営業担当者の活動を支え、新規営業の成功を促進するための重要な要素となります。

新規営業を成功させるためのコツ(社員)

新規営業を成功させるためには、現場で働く社員自身の努力と工夫が不可欠です。以下に現場営業社員が行うべき主な努力を挙げます。

1. 綿密なリサーチ

ターゲットとなる顧客について事前に徹底的にリサーチします。業界のトレンド、競合他社の動向、潜在顧客の課題やニーズなどを把握することで、より効果的な提案ができます。リサーチを通じて顧客の関心事や問題点を理解し、それに基づいたアプローチを立案します。

2. 魅力的なプレゼンテーション

説得力のあるプレゼンテーションを準備します。

営業ツールや資料を活用し、ビジュアル要素を取り入れることで、視覚的に訴えることができます。

プレゼンテーションでは、自社の製品やサービスが顧客の具体的な課題をどう解決するかを明確に示します。

3. コミュニケーションスキルの向上

効果的なコミュニケーション能力は、営業マンにとって必須であり、顧客の話をよく聞き、共感を示すことで信頼関係を築きます。

質問を多く投げかけることで、顧客の真のニーズや課題を引き出し、その上で提案できるようにします。

4. 継続的なフォローアップ

初回の接触後も定期的にフォローアップを行います。フォローアップの質が契約成立の鍵を握ることも多いです。

電話やメールでの連絡はもちろん、適切なタイミングで提案書の送付や訪問を行い、関係性を深めていきます。

5. 自己啓発とスキルアップ

常に新しい知識やスキルを習得する努力を怠らず、セミナー参加、オンラインコース、読書などを通じて自己啓発を行いましょう。

市場や業界の最新トレンド、営業手法、新製品・サービスについて学び続けることで、自身の提案力を高めます。

6. ポジティブな態度と忍耐力

新規営業は短期的に成果が見えにくいことが多いので、ポジティブな態度と忍耐力が重要です。失敗や拒否を経験しても前向きに取り組み続ける精神的な強さが求められます。ポジティブな態度は顧客にも良い印象を与えやすくなります。

7.過去の営業データの活用

営業活動の記録を正確にデータ化し、CRM(顧客関係管理)システムを活用して進捗を管理します。

これにより、どの顧客がどのフェーズにいるのか、次に何をするべきかを明確にし、効果的なアクションを取ることができます。

8. 顧客視点の提案

こちら(営業だけの視点)の提案ではなく、顧客に向けた提案であることが前提であり、顧客の利益を最優先に組み立てられていることが重要です。

顧客のニーズや問題点に対して、どのような解決策を提供できるかを具体的に示し、顧客視点で話を進めます。

現場で稼働する営業1人1人の努力と工夫を継続的に続けることが、、新規営業の成功に繋がり、長期的な成果を上げるコツとなります。

新規営業に必要な心がまえ

新規営業において、成功を収めるためには特定の心構えが必要です。以下に、新規営業に必要な心構えを5つ挙げて詳しく解説します。

1. ポジティブな態度

新規営業は多くの拒否や失敗に直面する仕事です。しかし、これらの経験をネガティブに捉えるのではなく、学びと成長の機会と捉えることが重要です。

ポジティブな態度は、自分自身のモチベーションを維持するだけでなく、顧客にも好印象を与えることができ、さらに、ポジティブな姿勢はチーム全体の士気を高め、全体としての営業パフォーマンスも向上させます。

失敗や挫折から学び、次にどう改善するかを前向きに考えることで、より良い結果を生み出すことができます。

2. 継続的な学習意欲

営業の世界は常に変化しており、新しい手法や技術、トレンドが次々に現れます。このため、営業マンは継続的に学び続ける姿勢が求められます。

これには、業界の最新情報の収集、セミナーや研修への参加、自主的な勉強が含まれ、学習意欲が高いほど、自分のスキルや知識をアップデートでき、より効果的な営業アプローチを設計できます。営業として保有する情報の多さは、競争力を保ちながら、顧客に常に最新の情報を提供できるようになります。

3. 顧客中心のアプローチ

営業の目的は商品の販売だけではなく、顧客の問題を解決し価値を提供することです。

顧客中心のアプローチをとることで、信頼関係を築き、長期的な顧客関係を構築することができます。

まずは顧客のニーズや課題を深く理解し、それに基づいて提案を行います。顧客視点から考えることで、顧客の期待を超えるサービスを提供でき、結果としてリピートビジネスや口コミでの新規顧客獲得にも繋がります。

4. 実行力と行動の早さ

新規営業では、アイデアや計画だけではなく、実際の行動が求められます。

計画を迅速に実行し、フィードバックを得て改善するサイクルを速やかに回すことが重要であり、特に新しい顧客との初対面や商談では、迅速な対応が大きな効果を持ちます。

行動の早さは顧客に対するレスポンスの良さを示し、信頼感の向上にも寄与します。

また、迅速に行動できることで競合他社に先んじることができ、市場での優位性を築くことが可能となります。

5. 忍耐力と一貫性

新規営業では、すぐに成果が現れず、多くの場合、継続的な接触やフォローアップが必要であり、忍耐強く取り組む姿勢が求められます。

一度の失敗で諦めるのではなく、何度もチャレンジすることが重要です。一貫性のある取り組みが顧客に対する信頼感を醸成します。例えば、定期的なフォローアップや顧客のニーズに対する真摯な対応は、長期的な関係構築に繋がります。

忍耐力と一貫した努力が、最終的な成功に導きます。

これらの心構えを持つことで、新規営業において持続的に成果を上げることができるでしょう。

新規営業を成功に導くステップ!コツや手順を徹底解説

新規営業を成功に導くための5ステップを解説します。

1. ターゲット市場の選定

新規営業の成功は、まず正しいターゲット市場を選定することから始まります。市場や顧客層の特性、競合状況、企業の製品やサービスの強みを考慮し、最適なセグメントを特定します。ターゲット市場の選定においては、データ分析や市場調査、顧客の声を収集する方法が有効です。これにより、リソースを最も効果的に投入でき、成功確率を高めることができます。

2. リードジェネレーション

ターゲット市場を選定したら、次に潜在顧客(リード)を獲得するための活動を行います。これはコンテンツマーケティング、広告、SEO、展示会参加、セミナー開催など多岐に渡ります。リードジェネレーションの目的は、見込み客の連絡先情報を収集し、営業活動の対象を増やすことです。質の高いリードを獲得することで、後の営業プロセスを円滑に進めることができます。

3. アプローチと初回コンタクト

リードを獲得した後、次に行うのが初回コンタクトです。電話、メール、SNSなどのチャネルを活用し、顧客にアプローチします。この際、パーソナライズされたメッセージを送ることで、顧客の関心を引くことが重要です。初回コンタクトは短時間でインパクトを与えることで、次のステップである詳細な商談に繋げやすくなります。

4. 商談およびプレゼンテーション

初回コンタクトで興味を引きつけたら、次に詳細な商談やプレゼンテーションを行います。ここでは、顧客のニーズや課題に対して自社の製品やサービスがどのように解決策を提供できるかを具体的に示します。デモンストレーションやケーススタディを用いて、顧客に対する信頼感と価値を高めることが重要です。

5. フォローアップとクロージング

商談後のフォローアップは、新規営業の成功において重要な役割を果たします。顧客の疑問解消や追加情報の提供を行い、フィードバックを収集します。フォローアップを通じて関係性を深め、最終的には契約締結(クロージング)を目指します。クロージングの際には、契約の詳細や条件を明確にし、顧客の満足度を最優先に考えます。

これらのステップを確実に実行することで、新規営業の成功確率を大幅に高めることができます。

新規営業を成功させるポイント

新規営業を成功させるためには、効率的かつ戦略的なアプローチが必要です。

以下に、成功させるためのポイントを3つ挙げ、それぞれを詳しく解説します。

1. 顧客理解とニーズ分析

新規営業の成功には、まず顧客を深く理解することが不可欠です。

顧客が抱える課題やニーズを事前にリサーチし、それに対する具体的な解決策を提供する準備をします。

市場調査や顧客インタビューを通じて得た情報を基に、パーソナライズされた提案を作成することで、顧客が自社の提案に共感し、解決策として受け入れやすくすることで、商談がスムーズに進行します。

2. ターゲティングの精度向上

無駄なリソースを避けるためには、正確なターゲティングが重要です。

自社の製品やサービスに最も適した顧客層を明確にし、そのターゲットに集中することで、効率的な営業活動を行えます。ターゲティングの精度を高めるためには、データ分析ツールやCRMシステムを活用し、見込み度の高いリードを特定します。

これにより、見込み顧客へのアプローチが的確になり、成功率が高まります。

3. フォローアップの徹底

新規営業のプロセスでは、フォローアップが非常に重要で、一度の接触で契約に至ることは少なく、複数回のフォローアップを通じて信頼関係を築くことが求められます。

フォローアップメールや電話を適切なタイミングで実施し、顧客の関心や疑問に迅速に対応することで、関係を深めていきます。

定期的なフォローアップを怠らないことで、商談が前進しやすくなり、最終的な契約に結びつけることができます。

以上の3つのポイントを重視することで、新規営業の成功確率を大いに高めることができ、新規営業の成果を最大化と持続的な成長を実現することができます。

新規営業で陥りやすい失敗事例紹介

新規営業は事業の成長に不可欠ですが、その過程でさまざまな失敗をすることもあります。
新規営業でよく見られる失敗事例を、事例、解説、改善策に分けて3つ紹介します。

1. ターゲットの誤設定

事例

ITソリューションを提供する企業が、主に個人消費者を対象にした広告キャンペーンを展開。しかし、多くのリードは単なる好奇心から問い合わせをしただけで、実際の購入意欲が低い。

解説

この企業は実際に製品を必要とするB2B市場を見逃し、ターゲット設定を誤りました。個人消費者向けの広告では、製品の本来の価値を理解してもらえず、リソースが無駄になります。

改善策

ターゲット市場の見直しを行い、製品やサービスの特徴を最大限に生かせる企業や業種を特定します。データ分析や市場調査を活用し、広告やマーケティングのリソースを最も効果的に投入します。

2. フォローアップの不徹底

事例

ある営業担当者が見込み客に一度アプローチしてフィードバックを得たが、その後忙しさにかまけてフォローアップを行わず、見込み客が他社に流れてしまった。

解説

新規営業では一度の接触で商談が成立することは稀で、何度かのフォローアップが必要です。しかし、フォローアップを怠ると、せっかくのリードが他社に取られやすくなります。

改善策

CRMシステムを導入してリードのステータスやフォローアップのタイミングを管理します。定期的にリマインダーを設定し、見込み客とのコミュニケーションを維持することで、次のステップにスムーズに進めます。

3. 顧客ニーズの誤解

事例

営業担当者がいる中小企業に対し、高額で複雑なERPシステムを提案。しかし、クライアントは小規模な管理システムを求めていただけで、その提案に興味を持たなかった。

解説

この場合、営業担当者はクライアントのニーズや課題を正確に把握せず、一方的な提案を行ってしまいました。顧客にとって無価値な提案は、関係性の構築に失敗します。

改善策

顧客との初回コンタクトで詳細なヒアリングを行い、具体的なニーズや課題を把握します。その上で対応策をカスタマイズし、顧客の視点から最適なソリューションを提案することが重要です。

これらの失敗事例から学び、適切な改善策を実践することで、新規営業の成功確率を大幅に向上させることが可能です。

まとめ

新規営業を成功させるためには、細かな戦略と営業1人1人の努力が必要です。

新規営業に必要な心構えとして、ポジティブな態度、継続的な学習意欲、顧客中心のアプローチ、実行力と行動の早さ、忍耐力と一貫性が挙げられます。これらの特性は、営業マンが困難に直面しても粘り強く取り組むことを助けます。

また、陥りやすい失敗事例として、ターゲットの誤設定、フォローアップの不徹底、顧客ニーズの誤解が挙げられます。例として、ターゲット市場を誤った場合、多くのリードが実際には無関心でリソースが無駄になります。フォローアップを怠ると、競合他社に取引を奪われるリスクが高まります。また、顧客のニーズを十分に理解せずに一方的な提案を行うと、信頼関係が築けません。

これらの失敗を避けるためには、データ分析やCRMシステムを活用し、顧客との継続的な対話を重視します。これにより、新規営業の成功確率を高め、持続的な成長を達成することが可能です。

これらのポイントと手法を総合的に活用し、綿密な計画と戦略の下で実施することで、新規営業をより効果的に、そして成功裡に進めることが可能です。

最後に

本記事では、新規営業の方法や新規営業を成功させるコツをご紹介しました。
日々進化をしていくAIトレンドや、変化する時代においても、事業拡大や事業成長はどの企業のテーマでもあります。

ぜひこの時代を勝ち進めていくために、時代にあった新規営業を実践することをおすすめします。

どんなことでも実戦にて得られる学びがあるものです。
実施すればするほど、営業や顧客ニーズの理解が増え現場の業務やお客様対応の品質を高めることができます。ぜひ本記事を参考にしてみてください。

この記事を書いた人

Operation事業部

吉田 沙織

2021年5月中途入社。コンサルタントを経て、現在は事業推進グループのマネージャーとして、主に採用・入社オンボーディングを担当。
自社のコンサルタント育成をオペレーション化することで、コンサルタント育成の時間短縮ならびに、コンサルタントデビュー時の水準の大幅向上を実現。コンサル未経験者でも、早期にコンサルとして独り立ちする仕組みを構築。

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