コールセンター/テレアポ

コールセンターのアウトバウンド業務とは?仕事内容や特徴、売上を生み出すコツをご紹介いたします!

2023.11.20

コールセンターのアウトバウンド業務とは

コールセンターのアウトバウンド業務は、主に企業や機関が顧客や見込み客に対してプロアクティブにアプローチし、電話やその他の通信手段を使用して情報提供、販売、アポイントメントの設定などを行う業務のことを指します。下記、アウトバウンド業務の主な特徴や目的をご説明いたします。

電話営業

アウトバウンド業務の中で最も一般的な形態は、電話による営業活動です。担当者は見込み客や既存の顧客に電話をかけ、製品やサービスの説明、販売促進、契約の更新、アンケートの実施などを行います。

販売活動

製品やサービスの販売がアウトバウンド業務の中で重要な項目です。営業担当者は見込み客に対して製品やサービスの利点や特徴を伝え、購買を促進します。

アポイントメント設定

企業はアウトバウンドコールを通じて、商談やプレゼンテーションのためのアポイントメントを設定することがあります。これにより、営業担当者が直接顧客と対話し、製品やサービスについての詳細を共有できます。

リードジェネレーション

アウトバウンド業務は、新たな見込み客や潜在的なビジネスの機会を特定し、リードを生成するのに役立ちます。これは企業の顧客データベースの拡充や市場の開拓を支援します。

顧客サーベイとフィードバック

顧客サーベイやフィードバックの収集もアウトバウンド業務の一環です。営業担当者が電話を通じて顧客の意見や要望を把握し、企業が提供する製品やサービスの向上に役立てます。

アラートや通知の発信

アウトバウンド業務は、予約の確認、サービスのアップデート、支払いのリマインダーなど、顧客に対して重要な情報を通知する役割も果たします。

アウトバウンド業務は、プロアクティブなアプローチを通じて顧客との関係を構築し、企業の成果を向上させるために重要な役割を果たしています。

コールセンターのアウトバウンド業務のメリットとは

コールセンターのアウトバウンド業務にはいくつかのメリットがあります。

下記、6つのメリットをご紹介いたします。

新規顧客獲得

アウトバウンド業務は、新しい顧客を獲得するための効果的な手段です。営業担当者が積極的に顧客にアプローチし、製品やサービスについて説明することで、新規のビジネスチャンスを発見しやすくなります。

顧客関係の強化

既存の顧客との積極的なコミュニケーションを通じて、顧客関係を強化することができます。アウトバウンド業務を使用して顧客に直接連絡を取り、フィードバックを収集したり、サービスの満足度を確認したりできます。

販売機会の拡大

アウトバウンド業務は、販売の機会を拡大しやすいです。営業担当者が積極的に製品やサービスを紹介し、顧客のニーズに合わせた提案を行うことで、追加の販売が実現しやすくなります。

アポイントメントの設定

アウトバウンド業務は、商談やプレゼンテーションのためのアポイントメントを設定するのに役立ちます。直接的なコンタクトを通じて、顧客とリアルな会話を持つことで、より具体的な商談が可能になります。

市場リサーチとデータ収集

アウトバウンド業務を使用して市場リサーチやデータ収集を行うことができます。営業担当者が直接顧客に尋ねたり、アンケートを実施したりすることで、市場動向や顧客のニーズを把握しやすくなります。

柔軟性と即時性

アウトバウンド業務は、即座に対応が求められる状況にも適しています。リアルタイムなコミュニケーションを通じて、顧客の疑問や問題に対応したり、最新の情報を提供したりすることができます。

これらのメリットは、アウトバウンド業務が企業にとって顧客との関係構築やビジネス成果向上に寄与する機会を提供するものです。

コールセンターのアウトバウンド業務のデメリットとは

コールセンターのアウトバウンド業務にはいくつかのデメリットがあります。

下記、6つのデメリットをご紹介いたします。

顧客の嫌悪感

アウトバウンド業務は、予告なしに顧客に連絡を取ることが一般的です。

このアプローチがしばしば顧客の嫌悪感を引き起こすことがあります。

効果の低さ

アウトバウンド業務は、忙しい顧客や関心のない顧客に向けられることがあり、成果を上げるのが難しい場合があります。拒否率が高かったり、無駄なコールが多かったりする可能性があります。

法的な規制

一部の地域では、アウトバウンド業務に対して厳格な法的な規制が存在します。許可が必要だったり、特定の時間帯にしか電話がかけられなかったりする場合があります。

時間の浪費

アウトバウンド業務は、見込み客が不在であることがよくあり、担当者が時間を費やして接触できないことがあります。これが続くと、時間の浪費となります。

ブランドイメージの悪化

頻繁なアウトバウンドコールが不要と感じられると、企業のブランドイメージが悪化する可能性があります。しつこいアプローチは、顧客に不快感を与え、企業の信頼を損なうことがあります。

高いコスト

アウトバウンド業務は、他のマーケティング手法と比較して、比較的高いコストがかかることがあります。担当者の給与やトレーニング、テクノロジーの導入などがコストの要因となります。

これらのデメリットは、アウトバウンド業務を計画および実行する際に検討すべきポイントです。企業はこれらの課題に対処し、適切なバランスを見つけるための工夫が必要です。

コールセンターにおけるアウトバウンド業務の種類

コールセンターのアウトバウンド業務にはさまざまな種類があります。

下記、代表的なアウトバウンド業務の種類をご紹介いたします。

テレマーケティング

製品やサービスをプロモーションするために、見込み客に電話をかける業務です。新規の顧客を獲得したり、既存の顧客に追加の製品やサービスを提案したりします。

販売

製品やサービスの販売を目的としたアウトバウンド業務です。営業担当者は顧客に対して直接製品やサービスの特徴や利点を説明し、購買を促進します。

アポイントメント設定

顧客に対して商談やプレゼンテーションのためのアポイントメントを設定する業務です。これにより、営業担当者が直接顧客と対話し、詳細な説明や提案を行えます。

リサーチ

アウトバウンドコールを使用して、市場リサーチや顧客の意見調査を行います。企業は顧客のニーズや市場のトレンドを把握するためにデータを収集します。

カスタマーサービス通知

顧客に対して製品やサービスのアップデート、特別なプロモーション、サービスの変更などの通知を行う業務です。これにより、顧客に最新の情報を提供し、満足度を高めることが狙いです。

徴収

未払いの請求金額や債務に関する通知や徴収活動を行う業務です。顧客に対して支払いのリマインダーを送ったり、支払い計画の提案を行ったりします。

顧客満足度調査

顧客に対して製品やサービスに関する満足度調査を行う業務です。フィードバックを収集し、サービスの向上に役立てます。

アンケート

製品やサービスに関する市場調査や顧客の意見を把握するためにアンケート調査を行います。

これらのアウトバウンド業務は、企業が顧客との積極的な関係を築き、ビジネスの成果を向上させるために利用されます。

アウトバウンドコールセンターのKPI策定における9つのポイント

アウトバウンドコールセンターのKPIを策定する際には、以下のポイントが重要です。

KPIは組織の目標に合わせて設定されるべきであり、それに基づいて業績を評価し改善点を見つけるために使用されます。

目標の明確化

まず最初に、アウトバウンドコールセンターが達成したい具体的な目標を明確に定義します。

中でも収益の向上、新規顧客獲得、既存顧客の忠誠度向上など、特定の戦略的目標を含むことが推奨されます。

効果的な通話率

アウトバウンドコールの通話率は、発信試行数に対する成功した通話の割合を示します。成功した通話が目標通話数にどれだけ寄与しているかを確認することが重要です。

コンバージョン率

コールから実際の成果への変換率は重要なKPIです。

これは、電話から実際のセールスやアポイントメント設定に至るまでの成功率を示します。

アポイントメント率

アウトバウンドコールが商談やプレゼンテーションのアポイントメントにどれだけ成功しているかを示すアポイントメント設定率をモニタリングします。

拒否率

通話が拒否される割合は、アウトバウンド活動の受け入れられる範囲を示します。高い拒否率はアプローチの見直しのサインとなります。

平均通話時間

通話がどれだけ迅速に行われているか、また担当者が顧客とどれだけ時間をかけているかを示す平均通話時間を把握します。

リード獲得率

リード獲得率は、アウトバウンドコールから新しい見込み客を獲得できる割合を示します。

新しいビジネス機会を創出する能力を測定する重要なKPIです。

データ精度

使用されているデータの正確性や有効性もKPIに含めると良いです。

誤った情報や古いデータがコールに使用されると、成功率に影響を与える可能性があります。

不達率

通話が完了せずに中断される率を示す不達率は、効果的なコミュニケーションの欠如や顧客の不満を指摘するのに役立ちます。

これらのKPIをモニタリングし、評価することで、アウトバウンドコールセンターのパフォーマンスを理解し、適切な改善策を講じることができます。

アウトバウンドコールセンターのKPI10項目

アウトバウンドコールセンターにおける主要なKPI(Key Performance Indicators)項目は、業種や目標によって異なりますが、一般的に以下のような項目が考えられます。これらのKPIは、組織のパフォーマンスを評価し、改善のための方針を導くために使用されます。

効果的な通話率

成功した通話の数を発信試行数で割った割合。

成功した通話が目標通話数にどれだけ寄与しているかを示します。

コンバージョン率

コールから実際の成果(例: 販売、アポイントメント設定)への変換率。

通話から期待される行動への顧客の反応を示します。

アポイントメント設定率

アウトバウンドコールが商談やプレゼンテーションのアポイントメントに成功する割合。

新しいビジネスの機会を作り出す能力を評価します。

拒否率

通話が拒否される割合。高い拒否率はアプローチの改善が必要であることを示唆します。

平均通話時間

通話の平均時間。

長すぎる通話時間は効率性の低下を示し、短すぎる通話時間は詳細な情報提供が不足している可能性があります。

リード獲得率

アウトバウンドコールから新しい見込み客を獲得できる割合。新規ビジネスの可能性を測定します。

データ精度

使用されているデータの正確性や有効性。

誤った情報がコールに使用されると、成功率に影響を与える可能性があります。

不達率 

通話が完了せずに中断される率。

高い不達率は、コミュニケーションの改善や待ち時間の最適化が必要であることを示唆します。

応答率

発信したコールに対する顧客の応答率。

コールが無視されるか、応答されない場合、アプローチの見直しが必要かもしれません。

成約率

コールから実際の成約(販売、契約締結など)へ至る割合。

実際の取引につながる成功した通話の割合を示します。

これらのKPIは、アウトバウンドコールセンターが目標を達成し、業績を向上させるためにモニタリングされるべきです。

コールセンターのアウトバウンド業務の4つのコツ

アウトバウンドコールセンターの業務において成功するために、

下記の4つのコツが役立つことがあります。

トレーニングとスキルの向上

より効果的なアウトバウンドコールを実現するために、担当者には十分なトレーニングとスキル向上の機会を提供することが重要です。コミュニケーションスキル、商品知識、顧客対応能力などが強化されると、成功率が向上します。

パーソナライズされたアプローチ

一般的なスクリプトを使うのではなく、顧客に対してよりパーソナライズされたアプローチを取ることが大切です。顧客のニーズや関心に合わせてコミュニケーションを構築することで、信頼感を生み出しやすくなります。

適切なタイミングの選定

通話するタイミングは重要です。過度な頻度でかかってくるコールは顧客にとって迷惑となりますが、適切なタイミングでかかってきたコールはより受け入れられやすいです。特にB2Bの場合、業務時間内や顧客が余裕がある時間帯を選定することが重要です。

リアルタイムデータの活用

リアルタイムのデータをモニタリングし、分析することで、迅速に対策を講じることが可能です。顧客の反応や傾向に敏感に対応することで、より効果的なアプローチを確立できます。

これらのコツを活用することで、アウトバウンドコールセンターの業務がより効果的になり、成果を上げやすくなります。

アウトバウンド業務で売上を生み出す5つのポイント

アウトバウンド業務で売上を生み出すためには、主に下記5つのポイントが重要です。

的確なターゲット設定

売上を生み出すためには、的確なターゲットの設定が不可欠です。顧客層や市場セグメントを理解し、製品やサービスが最も適している見込み客を明確にしましょう。効果的な顧客プロファイリングを行い、ターゲットをしっかり定めることが成功の基盤となります。

カスタマイズされたアプローチ

一般的なスクリプトではなく、顧客に対してカスタマイズされたアプローチを取ることが重要です。見込み客のニーズや課題に焦点を当て、製品やサービスが提供する価値を具体的に示すことで、顧客の関心を引き込みやすくなります。

強力なコミュニケーションスキル

アウトバウンド業務では、強力なコミュニケーションスキルが求められます。担当者が明確で説得力のあるコミュニケーションを築くことで、顧客との信頼関係を構築しやすくなり、それが売上につながります。

課題解決の焦点

顧客の課題やニーズに焦点を当て、製品やサービスがどのようにそれを解決するのかを強調することが重要です。顧客が直面している問題に対して解決策を提供できるかどうかが、売上の鍵となります。

フォローアップと長期的な関係構築

一度の取引だけでなく、長期的な関係構築を重視しましょう。取引後のフォローアップやアフターサービスは、顧客の満足度を高め、リピートビジネスや口コミに繋がります。長期的な顧客関係を築くことが、持続的な売上を確保するポイントです。

これらのポイントを組み合わせることで、アウトバウンド業務がより効果的に売上を生み出すことが期待できます。

アウトバウンドコールセンターの費用の因子

アウトバウンドコールセンターの平均費用は、いくつかの要因に依存します。

下記、費用に影響する主な要因をご紹介いたします。

人件費

オペレーターや担当者の給与、福利厚生、トレーニングコストなどが含まれます。これはコールセンターの規模や地域によって異なります。

技術とインフラストラクチャ

コールセンターシステム、通信インフラ、コンピューターシステムなどの技術的な要素にかかる費用があります。これにはハードウェアやソフトウェアの導入、保守、アップグレードなどが含まれます。

トレーニングと開発

オペレーターや担当者のトレーニングおよびスキル向上のプログラムにかかる費用があります。これは、スキルの向上とサービス品質の維持向上のために必要です。

データと分析

顧客データの収集、分析、保管にかかる費用が含まれます。リードジェネレーションやターゲット指向の活動に必要なデータベースの整備も費用がかかります。

監視と品質管理

コールモニタリング、品質管理、コンプライアンス確保などの活動にかかる費用があります。これは、サービスの品質維持と法令順守のために重要です。

施設のコスト

オフィススペース、電力、冷暖房などの施設に関する固定費がかかります。これはコールセンターの規模や地理的な場所によって異なります。

広告とマーケティング

アウトバウンドコールセンターの活動に対する広告とマーケティングの費用がかかります。新しい顧客を獲得し、ビジネスを拡大するために必要な要素です。

これらの要因は相互に関連しており、コールセンターの目標やビジョンに基づいて異なる構成になります。一般的に、アウトバウンドコールセンターの費用は企業の規模やビジネスモデルによって大きく異なります。

コールセンターをアウトバウンド化した成功事例

アウトバウンドコールセンターとして成功した会社事例の一つとして、下記の一例をご紹介いたします。

ケーススタディ

インサイダーセキュリティ企業のアウトバウンド戦略

背景

一つの成功事例として、あるインサイダーセキュリティ企業がアウトバウンドコールセンターを活用して、製品の認知度向上と新規クライアントの獲得を目指しました。

手法

ターゲット設定

企業はセキュリティ管理者やIT担当者を含む特定のターゲット層を明確にしました。彼らのニーズや課題を理解し、アプローチを最適化しました。

パーソナライズされたコミュニケーション

コールセンターの担当者は事前にトレーニングを受け、製品に関する十分な知識を身につけました。通話はパーソナライズされ、顧客の課題に対するソリューション提案が中心となりました。

リード獲得とアポイントメント設定

コールセンターの主な目標は、リードの獲得とアポイントメントの設定でした。担当者は顧客に対して製品の利点や特徴を明確に伝え、興味を引くように心掛けました。

データ駆動のアプローチ

企業はデータ駆動のアプローチを採用し、リアルタイムのデータ分析を活用してコールセンターの効果をモニタリングしました。アクション可能な洞察を得るためにデータの収集と分析を継続的に行いました。

フォローアップと長期的な関係構築

アポイントメントが設定された後も、企業は顧客との関係を維持するためのフォローアップを行いました。製品の導入サポートや定期的なコミュニケーションを通じて長期的な信頼関係を構築しました。

結果

・アウトバウンドコールセンターの活用により、新規クライアントの獲得が拡大し、製品の認知度が向上

・パーソナライズされたアプローチとデータ駆動の手法が、成果を最大化

・アポイントメントの設定とフォローアップにより、新規ビジネスの創出と既存顧客の忠誠度向上が実現

このケースでは、戦略的なアウトバウンドコールセンターの導入が企業のビジネス目標達成に寄与し、

効果的なリードジェネレーションとセールス活動が実現されました。

まとめ

最後に、クロス・オペレーショングループは、マーケ・営業・カスタマーサクセス・カスタマーサポートのオペレーション構築・効率化を実現し、そのアウトプットを提供しています。

資金調達後、自社のオペレーションを構築したい方や、マニュアル化、型化にお困りの方は、ぜひご相談ください。

この記事を書いた人

Operation事業部

辻川 知週

新卒から5年間、一貫してセールス職を経験。その後、自身で飲食店を創業し、従業員が行う業務のマニュアル化や仕組化をしたことで売上拡大に成功。オペレーショナル・エクセレンスの実現により、身をもってオペレーションの重要性を体感。この成功体験を広めるべく、オペレーション改革の第一線であるクロス・オペレーショングループに入社。週5日ジムに通うほどのトレーニー。

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