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Product Opsとは?業務内容や設置メリットについて徹底解説

最終更新日:2026.01.30作成日:2024.01.11

Product Opsとは、開発後のプロダクトを世に広める際に重要な役割を果たす存在です。プロダクト開発に力を入れる企業で導入が進んでおり、プロダクトの効率的な浸透に欠かせない業務を担っています。

本記事では、Product Opsの役割や業務内容、設置するメリットについて紹介します。「自社プロダクトを浸透させたい」「プロダクト普及に向けた仕組みを作りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

Product Opsとは

Product Opsとは、開発したプロダクトが顧客・市場に浸透していくまでを設計する存在です。プロダクトを中心に事業を推進するSaaS企業において、よく設置される傾向にあります。

PdM(Product Manager)と混同されることもありますが、両者は異なる役割を担っています。

Product Opsの役割

Product Opsの役割は、PdMが開発したプロダクトが広く浸透するまでのオペレーションを設計することです。いつ・どこで・誰が・何をすれば、自社のプロダクトが世に浸透するか、さまざまな仮説検証を重ねながら、オペレーションを整えます。

Product Opsは、PdMと連携しながら自社プロダクトの普及・浸透を推進する役割を果たします。

Product Opsの業務内容

Product Opsの主な業務内容は、以下の通りです。

  • プロダクトの普及・浸透に向けた実行オペレーションを構築する
  • ユーザーからのフィードバックや定量的なデータを収集する
  • 収集したデータをもとに、改善に向けたオペレーションを構築する

Product Opsは、プロダクト開発というよりは、開発後の浸透に必要な業務を担当します。

どれだけ良いプロダクトを開発したとしても、人々に使われなければ開発にかけた時間や労力が無駄になりかねません。Product Opsには、自社プロダクトの普及・浸透に向けた業務に能動的に取り組む姿勢が求められます。

Product Ops設置のメリット

Product Ops設置のメリットは以下の通りです。

  • 自社プロダクトを多くの人々に届けられる
  • ユーザーの声を集めて改善に活かせる
  • PdMが開発に集中できる

一つひとつ解説します。

自社プロダクトを多くの人々に届けられる

Product Ops設置の最大のメリットは、自社プロダクトの普及・浸透が加速することです。プロダクト浸透のためのオペレーション構築により、効率良くプロダクトを普及させることができるでしょう。

プロダクトの認知拡大・販売促進に向けた取り組みを闇雲に実施しても、大きな成果は期待できません。Product Opsを筆頭にして、戦略的なプロダクト浸透活動に取り組むことが重要です。

ユーザーの声を集めて改善に活かせる

Product Opsは、プロダクト開発後の一連の業務におけるオペレーション化を担います。一度リリースされたプロダクトが、効率良く改善を繰り返せるような仕組み作りも必要です。

リリース後のプロダクトをブラッシュアップするためには、実際に使用したユーザーのリアルな声を集めることが有効です。一部のユーザーにモニター利用してもらったり、アンケート調査を実施したり、プロダクト改善に向けた計画立案と実行管理ができるのも、Product Ops設置のメリットといえます。

PdMが開発に集中できる

プロダクト開発後の業務をProduct Opsに任せることで、PdMが開発に専念できるのも大きなメリットです。現状では、PdMがProduct Opsの役割も同時に担っているケースが多く、PdMへの負担が大きくなりがちです。

開発責任者であるPdMとは別に、開発後の責任を負うProduct Opsを設置することで、PdMは開発だけに集中して取り組めます。開発効率が上がるだけでなく、開発後の浸透スピードも上昇するため、プロダクト開発に主軸を置く企業にとって、Product Ops設置は必須といえるでしょう。

Product Ops設置のベストタイミングとは

Product Opsの設置タイミングは、早ければ早いほど効果的です。特に、小規模な実装とテストを繰り返しながら開発を進めるアジャイル開発では、初期段階からのProduct OpsとPdMの連携が欠かせません。

プロダクトの効率的な浸透・改善サイクルを実現するには、開発段階における理解も必要です。初期段階からProduct Opsが存在することで、プロダクト開発の方向性を見失うリスクを抑えられるでしょう。

Product Ops設置の注意点

Product Opsを設置する際は、以下の3点に注意が必要です。

  • オペレーション構築の知見・実績がある人を採用する
  • プロダクトに対する徹底的な理解を促す
  • PdMとの相性に注意する

Product Opsに求められるのは、開発後のプロダクトをいかに効率よく浸透させられるかという点です。そのためには、シンプルで無駄がなく、効果的なオペレーションを構築する能力が欠かせません。

プロダクトの浸透を成功させるには、本人がプロダクトについて深く理解していることも重要です。プロダクトの特徴をよく理解してから、浸透に向けたオペレーション構築を始めることで、方向性のズレを防ぐことができるでしょう。

また、実際の現場では、PdMと密な連携をとりながら業務を進める必要があるため、両者の相性の良さも考慮しなければなりません。採用する前に何度か面接を重ねるなどして、PdMとの相性を事前に確認しておきましょう。

Product Ops(プロダクトオプス)に関するよくある質問(FAQ)

Product Ops(プロダクトオプス)とは何ですか?

Product Opsとは、プロダクト開発組織の生産性と意思決定の質を最大化させるための専門機能です。プロダクトマネージャー(PdM)が「何を作るか」という戦略に集中できるよう、データ分析の基盤整備、ツールの運用、開発プロセスの標準化、顧客フィードバックの集約といった「開発の周辺業務」を仕組み化・効率化する役割を担います。

Product Opsとプロダクトマネージャー(PdM)の違いは何ですか?

PdMが個別のプロダクトの「方向性(何を、なぜ作るか)」に責任を持つのに対し、Product Opsはプロダクト開発組織全体の「プロセス(いかに効率よく作るか)」に責任を持ちます。PdMが選手だとすれば、Product Opsは選手が最高のパフォーマンスを発揮するための環境を整えるコーチやスタジアム運営のような関係性です。

Product Opsを導入する主なメリットは何ですか?

主なメリットは、データに基づいた迅速な意思決定が可能になることと、組織のスケールアップが容易になることです。Product Opsが散在するデータを一元管理することで、PdMは分析作業に時間を取られず、事実に基づいた確実な判断を下せます。また、チームが増えても共通のプロセスで動けるため、組織拡大に伴う混乱を防ぐことができます。

Product Opsの具体的な業務内容にはどのようなものがありますか?

業務は主に以下の3つの領域に分類されます。
データ活用:全体的なKPIの可視化や、ユーザー行動データの分析環境の構築。
ツール・プロセス管理:ロードマップ管理ツールやプロトタイプ作成ツールの選定・最適化。
ナレッジ共有:顧客からの要望(VOC)を集約・分析し、開発優先順位の判断材料として提供。

Product Opsを配置すべき理想的なタイミングはいつですか?

一般的には「プロダクトチームが3〜5チーム以上に増えた時」や「複数のプロダクト間でデータの定義や開発プロセスがバラバラになり始めた時」が最適なタイミングです。PdMがリサーチやデータ収集といった事務的作業に週の半分以上の時間を費やしている場合、Product Opsを配置することで開発スピードを飛躍的に向上させることができます。

まとめ

Product Opsとは、開発したプロダクトが顧客・市場に浸透していくまでのオペレーションを設計する存在です。プロダクトを中心に事業展開するSaaS企業で設置されることが多く、プロダクトの効率的な浸透を進めるために重要な役割を果たします。

Product Opsの設置には、プロダクトの普及・浸透が加速する、開発側の生産性が向上するなどのメリットがあります。プロダクト開発に注力する企業では、必須ともいえる存在です。